人、街、景色が混ざり合い、鮮やかな色になる。
暮らしのインタビュー

COLORFUL INTERVIEW

小坂町

木村 久乃さん

Profile

【2018年移住・Uターン】
1989年生まれ。
秋田県小坂町出身・保育士

(小坂マリア園勤務)

夢の実現のため「とりあえず」Uターン

現在、保育士として働いている木村久乃さん。高校まで小坂町で過ごし、横浜市の大学に進学。そのまま都内の企業に就職しましたが、転職を経て2018年に戻ってきました。
もともと子どもが好きだった久乃さん。大学時代、インドのマザーテレサ施設(孤児院)でのボランティア活動に参加したことで、子どもの教育や環境について強い関心を持つようになったといいます。
ところが、新卒で就いた仕事は畑違いのシステムエンジニアでした。都会暮らしの中で仕事や時間に追われる日々。
「子どもと触れ合える環境で働きたい」
転職を決断した時、ふと心に浮かんだのはこんな思いでした。そして久乃さんは、横浜市内の保育園で事務として働き始めます。
「子どもたちと接していて、こんなに笑顔になれる仕事って他にあるのかなって考えるようになりました。そのうち保育士になりたいという思いが湧き上がってきて。専門的に勉強をして、資格を取ろうと決めました」
心配だったのは「一人暮らしをしながら勉強に専念できるのか」ということ。思い切って母に相談したところ「そっちは家賃高いし、勉強のために1年間だけ戻って来てもいいんじゃない。応援するよ」という言葉が返ってきました。こうして、家族の力強い後押しを受け、久乃さんは小坂町に「一時的」にUターンすることにしたのです。

帰ってきて気づいた小坂町の良さ

親元を離れ、横浜で生活をして10年。毎年お盆とお正月には帰省していましたが「小坂に帰るつもりはなかった」と久乃さんは胸の内を明かします。
「実は、資格を取ったらまた横浜に戻ろうと思っていたんです」
都会と比べ、地方は娯楽が少なく、ショッピングをするにも物足りない。「両極端な生活に不便さを感じるのでは?」「10年ぶりの両親との同居はうまくいくのかな?」。勉強のためとはいえ、田舎暮らしへの不安がよぎります。
しかし、実際に暮らしてみて感じたのは「居心地の良さ」でした。穏やかでゆったりとした時間の流れ。新鮮な野菜や近所の方からいただく採れたての山菜。おいしい空気。人の温かさに触れ、四季の移り変わりを肌で感じることのできる地元での生活は、久乃さんにとって、ホッと安心できるものでした。
「18歳まで住んでいた時には感じることのできなかった田舎の良さを再認識するようになりました」
また、30歳を目前にして「両親と過ごせる時間は貴重なのかもしれない。やっぱり家族の近くに居たい」と思うようになったといいます。資格取得まで「とりあえず」という気持ちで戻って来てから1年。保育士試験に無事合格した久乃さんは、小坂町に残り、保育士として新たな一歩を踏み出す決意をしました。

安心できる居心地のよい土地で保育の仕事を

2019年4月から勤務している小坂マリア園は、久乃さん自身が通った思い出の保育園でもあります。0歳児のクラスには、優しい表情で子どもをあやす久乃さんの姿がありました。
「新しい仕事に挑戦するということで不安な面もあったのですが、私がお世話になった先生もたくさんいらっしゃるので、とても心強いです。仕事は大変ですが、毎日が楽しい。やはり子どもはかわいいですね」
これからも日々勉強を重ね、子どもたちが自信を持って色々なことに挑戦できるようサポートしていきたいと目を輝かせます。
新しい友達もできました。県外から小坂町へ嫁いできた人もいて、その友達とは都会の話をしたり、こちらの生活について情報交換をしたり。休日には、お隣の大館市まで出かけてカフェ巡りをすることも。
「気持ちを共有し、何気ない悩みなどを気軽に相談できる友達がいるのは安心できるし、話していてすごく楽しいです。こっちに来てから乗り始めた車の運転にも最近やっと慣れてきたので、今度は遠出にも挑戦してみたい。行動範囲が広がれば、もっと楽しめるんじゃないかな」
人は安心できる環境があるからこそ、仕事も頑張れるし、プライベートも楽しめる。「今は、地に足のついた生活ができていると思う」と話す久乃さん。小坂町の心地良さと安らぎに包まれながら、一歩ずつ歩みを進めているようです。

移住者DATA.

一日のスケジュールは?

6:30・起床

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8:00・出勤(早番は7時、遅番は9時出勤)
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登園してくる子どもたちをお迎えし、見守りながら自由に遊んでもらいます。
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12:00・昼食
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お昼寝。子どもたちが寝た後は連絡帳等の記入をします。
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17:00・退社(遅番は19時退社)
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帰宅後は、のんびり過ごすことが多いです。時にはピアノの練習をすることも。

休日の過ごし方は?

戻って来て1年目は、3か月に1回くらい都心に住む友人に会いに行っていました。リフレッシュにもなるし、これからも定期的に遊びに行けたらいいなと思っています。あとは、友達と美味しいお店を探しに大館市へ出かけたりもします。いい感じのお店に出会えた時は嬉しくなっちゃいますね。

小坂町の便利なこと・不便なことは?

映画館がないので、観たい映画があってもすぐに観られないのは不便だし、少し寂しいですね。ショッピングに関しては、今はネットで買い物ができるので、予想していたよりも不便さは感じませんでした。便利なところは…、都会と比べてゆったりと生活できることかな。

小坂町のお気に入りのスポットは?

お気に入りというか、小坂に残る歴史的建造物はどれも見応えがあります。現在「アカシア太鼓」という創作和太鼓グループに入っているのですが、国重要文化財になっている「康楽館」で演奏を披露することもあるんですよ。週1回の練習で汗を流し、ストレス発散しています。

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