14-54CAFE オーナー
中野渡卓也
1992年生まれ、青森県青森市出身。東京学芸大学教育学部卒業後、青森市内で特別支援学校教諭を務める。2018年4月、十和田市中心街のコミュニティスペース「14-54(イチヨンゴーヨン)」内に「14-54CAFE」をオープン。同6月24日に入籍し、晴れて夫婦に。
https://www.14-54.com/cafe/
https://www.facebook.com/1454cafe/
14-54CAFE オーナー
神実知
1992年生まれ、青森県弘前市出身。弘前学院大学社会福祉学部卒業。2017年3月まで青森市内の特別支援学校教諭として勤務。2018年4月、十和田市中心街のコミュニティスペース「14-54(イチヨンゴーヨン)」内に「14-54CAFE」をオープン。同6月24日に入籍し、晴れて夫婦に。
オープンから2ヶ月になりますが、今の生活はいかがですか?
中野渡・神:楽しいです!
14-54でイベントがあったり、このマルシェも出ることができて。
カフェのメニューにはどんなものが?
コーヒー、スムージー、ホットサンドやトーストを出してます。トーストは十和田市内のパン工房ARTiZANさんに特別にお願いして作っていただいているものです。ふだん食パンは置いていないお店なんですが、うちは朝7時から営業しているので(※8月からは朝8時30分から営業)、朝といえばトーストじゃないですか。頼み込んで作っていただきました。バターの風味がしっかりしていて、パンだけで食べて満足できるんです。ホットサンドは十和田のごぼうをチップスにしたり、すりおろしりんごをマスタードやトマトソースに使ってます。
スムージーも十和田産の野菜や果物を使って作りますし、コーヒーは、青森県内の焙煎士が焙煎した豆をハンドドリップで淹れます。最初は青森市の焙煎士さんで、今は十和田市の「WEST5」ってお店のを使っていて。
おいしそう! お客さんはどんな方がいらっしゃるんですか?
14-54はイベントがけっこう頻繁にあるので、まずはそこに来た方。卓球台があるので、卓球しに来るカップル、親子連れ、あとおばあちゃんもいたな。コワーキングスペースに勉強しに来る高校生とか、仕事をしに来るビジネスマンもいますね。今コーヒーチケットを販売していて、3,000円で1ヶ月間コーヒー飲み放題なんですよ。チケットを買った方が朝のお仕事前に来たり、お仕事帰りに寄ってくれたり。十和田市現代美術館のスタッフさんも寄ってくださいますね。
年代が幅広いですね。お店のほかにこうしてマルシェにも出店しているわけですが、きっかけは?
上明戸農園の上明戸さんに声をかけていただいて。もともとアレックスさんに「14-54のりんごジュースを作りたい」って話をしていたら、あるときアレックスさんのところに上明戸さんがりんごを持ってきてくれたんですね。飲み会で上明戸さんがアレックスさんに絡んで、そこにアレックスさんがのっかって、友だちになったみたいですよ(笑)。
それで僕らも話をして、ジュースを仕入れさせてもらうことになったんです。ただ仕入れるだけじゃつまらないからアレンジしようということで、アップルジンジャードリンクにしたりして。マルシェ限定のドリンクを今日も出していますが、これは毎月やろうと思ってます。
農産物も買うけれど、やっぱりフードやドリンクがあるとマルシェに来る楽しみも広がりますよね。
マルシェに来たお客さんが、「次はお店に行こうかな」と思ってくれるような、知ってもらうきっかけにしたいです。
移住してみて、十和田の気に入っているところは?
余計なものがないところかな。「遊ぶ場所がない」とかって言う人もいるけど、必要なものは全部揃っているし、街並みもきれい。
落ち着いた雰囲気が好きですね。建物が低いから空がすごくきれいに見える。14-54CAFEに行くときも空を見上げて「いいな」って。
お住まいは14-54CAFEの近くですか?
徒歩2~3分。本当は決めかけていたアパートがあったんですけど、ちょっと遠かった。そうしたら14-54の大家さんが「親戚がやってるアパートが近くにあるよ」って紹介してくださって、今のところに決めました。
今まで本当に色んな人にお世話になってます。
以前の環境だと周りに人はいっぱいいたけど、” 仕事”っていう括りの中だけの人間関係だった。ここでは別の種類の温かみというか、人として生きていくためのつながりがあると思います。
色んな職種の人がつながっていて紹介してくれるから、色んなことができるよね。
僕らが来たとき移住者の先輩たち、吉田進さんや安斉将さんもすごく歓迎してくれたしね。「仲間が増えた!」って感じで。
※吉田進さん日々コレインタビュー
http://towada-iju.com/interview/009.php
※安斉将さん日々コレインタビュー
http://towada-iju.com/interview/005.php
皆さん、お2人のことが可愛いんじゃないでしょうか。若くて一生懸命で。
もう、若さを武器に(笑)。移住者の中の末っ子的な感じです。僕たち2人とも末っ子だから入り込みやすかったのかもしれない(笑)。
逆に、住んでみて「もっとこうなればいいのに」って思うことはありますか?
美術館のほうもいいんですけど、そこから商店街に人の流れを作るためにどうしたらいいかなっていうのは、あります。服屋さんとか雑貨屋さんとか、若い人向けのお店がほとんどないので、そういうのもやってみたい。神さんはハンドメイドが好きなので雑貨屋さんとか。僕はビールが好きなので、商店街の中でビアバーをやってみたいです。アレックスさんや他の人ともそういう話はよくするんですよ。
「こうなったらいいな」じゃなく「こうしたい」。その立ち位置がいいですね。最後にこれからやりたいことをお聞きしようと思ったんですが、もう出ましたね(笑)。
やりたいこと、たくさんありますよ。この間クラフトビールのイベントを14-54で開いたとき、若い人がけっこう来たんですね。「こういう場所があるのを今まで知らなかった」って言う人もいて。これからもどんどん若い人が楽しめるイベントを企画していきたいです。
私は空き店舗を住居兼店舗にしたいです。マイペースで仕事しながら子育てできそうですよね。まずは物件探しかな。
もう“仕事”、“仕事以外”って分ける感覚がないんですよ。「生活をするのにどうすればいいか」から発想しているので。
仕事もプライベートの時間も、一度しかない大切な人生の一部。生きることそのものを楽しもうとしているポジティブさが印象的な中野渡さん&神さん。一歩踏み出した2人が、十和田の街でどんな化学反応を引き起こしていくのか? 楽しみに見守りたくなるインタビューでした。
そしてこの日、2人はマルシェ終了後に婚姻届を提出。マルシェに本格デビューした日は、夫婦の大切な記念日となりました。末永くお幸せに!
14-54CAFE移住&マルシェ出店インタビュー 完結。
今回の取材場所
十和田市馬事公苑 駒っこランド