僕は東京でデザインの会社を経営していて、組織を作ってやっていたので、こっちに来て夫婦2人でやるようになって、仕事の量は減りました。でも、質は良くなりました。お金の面では減ったけど、やりがいとか、作るものの種類は増えたし、自分の好きなものを作れるようになりました。簡単に言うと、前は企業の社史やコーポレートツールがすごく多かったんだけど、こっちに来てからは初めて小学校がクライアントになったり、地酒のラベルを作ったりとか、地域のものを作るようになった。それが国際アワードで賞を取ったりして。以前のスタイルで仕事をしていてもこの賞はいただけなかったかなと。




十和田の人々は、どんな「時」をすごしているのか。街が好きな人、アートが好きな人、自然が好きな人。そんな“今”を住む人のことばから、まちの姿を発見していくウェブマガジン「とわだを読む 移住の語LOG(カタログ)」。1回目となる今回は、十和田に移り住み、事業を展開する若手起業家たちが商店街のコミュニティスペース&オフィス「14-54(イチヨンゴーヨン)」に集まりました。ウェブ、グラフィックデザイン、翻訳、建築とそれぞれのフィールドで活躍する移住者4人が思い描く十和田は、どんなまち?