「十和田市でとれる野菜や果物はまさに自然の“恵み”ですが、意外と地元の人がその良さを知らないんですよ。県外に売り込むのも大切ですけど、まずは地元の人に知ってもらいたい」
そう話すのは、十和田市農林部とわだ産品販売戦略課の清野拓人さんです。市では若手農家、農産物加工業者、飲食店など、十和田市地場産品に携わる人の販路拡大と商品おひろめの場としてマルシェをスタートさせました。
出店料はなんと無料。お揃いのテントやテーブルは市からの貸し出し。これなら大きな什器を揃える必要もなく、気軽に参加できそうです。
市内に住所か拠点のある事業者で、商品が「十和田市内で生産した農畜水産物」、「市内で生産した農畜水産物を使い、市内で加工した食品」、「地域特有の原材料や技術を用い、市内で制作された工芸品」のいずれかに当てはまれば申し込みができます。
1年目は道の駅とわだ「とわだぴあ」・市民交流プラザ「トワーレ」、2年目は市民交流プラザ「トワーレ」、そして今年は駒っこランドで開催。遊びに来るファミリー層に立ち寄ってもらうため、営業時間を今までの9~13時から10~15時に変更したそう。
その結果、5月に開いたプレイベントでは来場者、売り上げともに大きく伸びました。
「今の出店者は7組ですが、売れると分かればもっと増えるはず。7月からは夏野菜、ブルーベリーなどの果物も出てきますし、売り上げアップに期待したいですね」と手応えを感じている清野さん。ちなみにおすすめの商品は「やっぱり今の時期は生にんにくですね。出店している農家の方に聞いたら、生にんにくをすりおろして納豆に混ぜるのが一番おいしい食べ方だそうで。僕もまだやってないんですけど(笑)、今年こそ試します」とのことでした。
市中心部から車で約20分ほど。十和田市馬事公苑「駒っこランド」は公園や牧場、食事処なども揃う、親子連れに人気のお出かけスポットです。
そんな駒っこランドで6~11月の第4日曜日、小さな市(いち)が開かれています。
その名も「しずくの恵マルシェ」。十和田市とわだ産品販売戦略課が平成28年に立ち上げました。地場産品、つまり”メイドイン十和田”にこだわっているというこのマルシェ、どんなイベントなのでしょうか? 今年最初の開催となった6月24日の様子をレポートします。